2022年7月5日、スリランカは「破産」を宣言しました。
破産とは、お金も財産も無くなることです。
スリランカという一つの国が、お金も財産も無くなってしまうとは驚きです!
今回はこのスリランカの破産について、超簡単に3分で分かりやすく解説していきたいと思います。
スリランカってどんな国?

正式には、スリランカ民主社会主義共和国といいます。
スリランカ(通称)は「インド洋の真珠」と言われるインドの南に位置する島国で、大きさは九州の2つ分ほど。
人口は約2192万人。
セイロンティーやスリランカカレーが有名ですね。
スリランカの破産の原因は?

ではここからは、なぜスリランカはお金も財産も無くなってしまったのかについてまとめていきます。

スリランカは現在、「破産」を宣言しており、
- 薬がない
- ガソリンがない
- 電力不足で停電
などの状態になっています。
インフレ率は60%〜70%になるという予想もあり、物価が急上昇という異常事態に直面しています!

インフレ率って何?

インフレ率とは、前年と比べた物価上昇率のことだね。
インフレ率が50%ということは、去年100円で買えたジュースが、今年は150円出さなきゃ買えなくなるってことだね!
単純に考えたら、生活費が1.5倍かかる計算だね。

スリランカは、インフレ率70%になるかもってことだから、もっと物の価格が上がるかもしれないんだね!
なぜ、このような状況になったのでしょうか?
原因① 独裁!

スリランカは、2005年からラジャパクサ一家による「家族支配」が行われており、
「彼らは現在のスリランカ国家の総予算の75%を支配している」
といった情報も聴かれています。
私腹を肥やすラジャパクサ一家に対し、生活必需品が手に入りにくい民衆という格差が生まれ、たびたびデモが起こっていました。
それを武力で制圧する政府に対し、更に民衆の不満がたまるという悪循環に陥っていたようですね。

原因② 失策!

そんな中、前大統領の後任として大統領に就いたのは、前大統領の弟のゴタバヤ・ラジャパクサ氏です!
「またしても!」といったところですが、ゴタバヤ氏は公約に
- 税金の大幅カット
- 農業の無農薬化
などをあげ、民衆からかなりの支持を受け当選しました。
ねらいとしては、国民の負担軽減や紅茶葉のブランド強化だったのでしょうが、これは完全に裏目に出ます。
減税したことで国の予算が減り、無農薬化したことで生産量が減って、結果的に国民の生活は更に悪くなって行きます。
更に主に中国からの無謀な大幅借り入れにまで手を出しましたが、思うような収益にはつながらず借金を返せない状態になっています。。
やることなすこと、裏目に出ている印象です。
「政府の失策」が今回の破産の大きな要因になっていると見ることができます。
原因③ コロナ、ウクライナ侵攻、中国への借金

更に、
世界的な新型コロナウイルス感染症拡大
ロシアによるウクライナ侵攻
が追い打ちをかけます。
これらにより、物資が高騰したり人流や物流の流通が減少したりしました。
このため収入が激減し、生活必需品(薬やガソリンなど)を外国から買うことができなくなってしまったようです。
加えて、中国からの多額の借り入れ金を返済できなくなり、スリランカの施設や土地を明け渡さなくてはならなくなる可能性があるようです。
これを中国による債務の罠と呼んでいる人もいます。
【超簡単】スリランカはなぜ破産?3分でわかりやすく解説! まとめ
いかがでしたでしょうか。
スリランカはなぜ破産したのかについて、出来るだけわかりやすくまとめてみました。
コロナやウクライナ侵攻などの要因はありましたが、今回の破産の大きな原因はラジャパクサ一家による「家族支配」によるところが大きいように思えます。
このラジャパクサ一家による政府の「失策」がこのような状態を招いたのではないでしょうか。
日本も「対岸の火事ではない」と警鐘を鳴らす専門家の方もいらっしゃいます。
スリランカの二の舞にならないように、私たちも気をつけて行きましょう。
コメント